Tendo Mokko
Yamagata, Japan
山形県のほぼ中央に位置する天童市。
古くから将棋の駒をはじめ木工業の盛んな街として知られるこの街で、天童木工は1940年に創業しました。
旺盛な探究心と確かな技術力、そして東北人特有の辛抱強さ――。
もともと定評のあった山形の職人気質は、当時の日本ではまだ新しかった、バタフライスツールに代表されるような丈夫で美しい家具を木材から作り出す成形合板技術と出会うことで、国産家具の新たな地平を切り開きました。
良質な家具の量産を可能にする成形合板を日本でいち早く取り入れた天童木工は、丈夫で使いやすい家具を生み出すだけではなく、日本を代表する建築家やデザイナーとともに、無垢材では決して出せない複雑な曲面や美しいフォルムをもった家具を製作しています。
そして、日本の伝統的な工芸技術やデザインに基づいて作られており、日本の美意識と機能性を反映しています。
素材の選択から製造工程まで細部にわたる品質管理を行っており、丁寧な手仕事と最新の技術を組み合わせて家具を作り上げています。
また、環境に配慮した持続可能な木材の利用にも取り組んでいます。
伝統的な技術を大切にしながらも、天童木工は現代のニーズに応えるために新しいデザインや機能を取り入れています。
優れた家具とは何なのか、常に追求し、日本人の暮らしに向き合い、親から子、そして孫へ受け継がれる家具を発祥の地・天童より製作し続けています。