Diz Armchair with Wholes
- NUMBER
- SR04-3
- DESIGNER
- Sergio Rodrigues
- MATERIAL
- Brazilian Cherry / Imbuia Varnish / Imbuia Stain / ブラジリアンチェリー / インブイアバーニッシュ/ インブイアステイン
- PRICE
- 1,194,600 JPY〜
1,086,000JPY + tax 〜 価格表はこちら
- SIZE
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W770 D880 H710 SH330mm
- LEAD TIME
- 32~ weeks
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- CATEGORY
- Seating, Lounge / Armchairs
- DESIGN PERIOD
- 2001
- BRAND
- Lin Brasil
- スペックシート
DISCRIPTION
2001年、セルジオ・ロドリゲスはそのデザイン哲学の進化を示す「ディズ・アームチェア」を発表しました。このアームチェアは、彼の1960年代の代表作である「ハウナー・ソファ」のデザイン特徴を取り入れた作品であり、47年ぶりにそのエッセンスを現代に蘇らせました。ディズ・アームチェアは、2006年にブラジル・ハウスミュージアム賞で第1位を獲得し、セルジオ・ロドリゲスのデザインへの回帰と革新を象徴する作品となりました。 最初のディズ・アームチェアは非常に手作業に依存しており、脚部は丸みを帯びた輪郭が特徴で、サイドレールより太く、ボリューム感を強調していました。脚の太さにはばらつきがあり、両端が細く中央が太くなる不規則な形状が、非常に手間のかかる製作プロセスを生み出していました。この段階では、カンナやスポークシェーブ(凹凸を削る道具)を使って手作業で仕上げるしかなく、工業化には適していませんでした。しかし、現代の数値制御(CNC)を利用することで、同様の工程が機械的に実現可能であったことから、ディズ・アームチェアを工業化するためには、脚部のデザインを改良する必要がありました。 その結果、脚の不規則な輪郭はそのまま保持しつつ、サイドレールと同じ規則的な厚みを持たせるようにデザインが見直され、脚とクロスバーが一体化して平面化されました。この変更により、機械加工が可能となり、生産の効率化が実現しました。 座面と背もたれは、最初は無垢材を使用し、24枚の台形の板を型に入れて接着後に手作業で表面を荒削りして仕上げていましたが、工業化版では、プレス加工と突き板加工を施したマルチラミネートを使用することで、製作時間を大幅に短縮しました。これにより、ディズ・アームチェアはより多くの人々に届けられるようになり、セルジオ・ロドリゲスのデザインの進化と現代的なアプローチを具現化した作品となりました。また、別売りのシートパッドがあります。