Marcenaria Baraúna

Marcenaria Baraúna

バラウナ工房

1986 -

バラウナ工房(Marcenaria Baraúna)は、建築デザイン分野で活躍していたフランシスコ・ファヌッチ、マルセロ・フェハス、マルセロ・スズキによって、1986年にブラジル・サンパウロで設立されました。

設立者たちは他分野の専門家と交流し、多様なプロジェクトに取り組みました。その中でも代表的なのが、マルセロ・フェハスとリナ・ボ・バルディが共同で手がけた「SESCポンペイア文化センター」です。このプロジェクトをきっかけに、デザインした家具を自ら製作するための家具工房を設立し、バラウナ工房での家具製作が始まりました。翌1987年には、フレイ・エジディオチェアやジラフチェアの製作・販売が本格化しました。

バラウナ工房の家具デザインは建築的アプローチが特徴です。単なるデザインではなく、構造、バランス、素材の特性、快適さ、生産効率など、細部まで徹底的に追求されています。視覚的な美しさに加え、形状や構造、素材に基づいた論理的な理由が明確に存在する家具です。

1994年にマルセロ・スズキが退社した後も、フランシスコ・ファヌッチとマルセロ・フェハスがアドバイザーとして工房を支えています。現在もバラウナ工房では、職人による丁寧な手作業で家具製作が続けられているほか、リナ・ボ・バルディの復刻プロジェクトにも積極的に取り組んでいます。

また、フランシスコ・ファヌッチとマルセロ・フェハスは、建築設計事務所「Brasil Arquitetura」も共同運営しており、その建築プロジェクトに使用される家具や什器の製作をバラウナ工房が担っています。

バラウナ工房では、こうした建築プロジェクトのために生まれた家具を取り扱っているだけでなく、クライアントからの特注デザインにも対応しています。オーダーメイドの家具製作を通じて、それぞれの空間や使用目的に最適なデザインを提供し続けています。彼らは、建築と家具の密接な関係を重視し、職人技とデザインの融合を追求することで、唯一無二の家具を生み出し続けています。

Marcenaria Baraúna Products